セブンルール

テレビで見る涙に自分の涙を重ねる

彼女は最近コロナで店が閉店に追い込まれて

それでも諦めないと泣いている。決心の涙だ。

 

彼女が台湾に初めて行って魯肉飯の味に感動した時から

三茶でお店を開こうと決意するまで

私はずっと考えていた。

長続きするためには、やっぱり無理して話題を作ることもないんだろうな、

とか。おやすみをずっと定期的に言うのはプレッシャーなのかな、とか。

 

彼女の学生時代の写真が出た時、

ふとあの人の前の人はこんな感じの顔なんだろうかと想像した。

電車に乗っている時も、帰りの道も探してる。

どんな体型なのかな、多分か弱い感じ、意外と前髪パッツンかもしれない。

 

その子には彼を傷つけるという私には持っていない力を持っている。

私は好きなのだろうか、本当に。

 

恋愛の気持ちが本当に嫌いだ。人を想うことが嫌いだ。

思考を奪われるのが辛い。自分と自分が創り出せる未来だけを考えたい。

メールを待ちながら、携帯を気にしながら、お酒を飲んだ後に私の全てを侵略するのとか、

楽しかったり悲しかったり寂しかったり寂しかったり寂しかったりする時に

思い出すのが決まって同じものというのがいやだ。

 

今日大きく吸い込んだ、匂いがついてる全てのものを。

 

又悲しくなる、心臓に響くタイプの、ニコチンが脳に到達する感じの、

でもそれはメンソールじゃなくて、ただただどこまでも続くもっと欲しくなるような寂しさ。

 

私は好きなのか。

 

全世界の人が私の事だけ好きであれば良いのに。

私で地球が回れば良いのに

私でみんなが幸せになれば良いのに

 

掃除をする、一回全部を無くすために

戦うために。強くなるために。

それでも気づいてる、クローゼットを開けて

上の段のセーターに手を伸ばして、顔を近づけて

息を吸い込めば、

一種にして全てが汚される事を。

切ない、痛い、虚しい匂い。

それ以外何も残らない。

 

この番組の主題歌をちょっと歌った時、

この曲を知っていると言った。

一緒に台湾行きたいな。

魯肉飯食べたいな。

誰でも良いかな。

誰でも良いのかも。